kasago0926のブログ

マルチにコミュニケーション

心の琴線に触れる 魂

私は、他人や仕事の事をブログには極力書かないと考えてきました。
しかし、そのルールを超えてしまう友人の話を少し・・・。
彼はブラジル人で、日系3世です。私と彼の出会いは、一昨年の秋です。
台湾会社の日本側倉庫兼出荷ヤードに、半年間手伝いに行きました。
一緒に検査・出荷準備をしながら、彼に惚れました。(男ですが・・)
全く私欲に走らない仕事ぶり、ズルいことを嫌う性格に驚きました。
また、笑顔がとても素敵でした。

お爺さん・お婆さんが日本人の移民で、牧場を苦労して開拓しました。
お父さんが二世となり、隣の牧場を営んでいたスペイン系イタリア人の美女と
結婚し生まれたのが彼です。子供のころは、お爺さんに育てられ
毎朝3時に起きて、牛・馬・動物のエサやり・掃除を手伝ったそうです。
物心が付いたとき、一生牧場生活が怖くなり日本に逃げ出した経歴を持ちます。
日本で、トヨタ系の工場で腕とマナーを磨きお母さんを喜ばせました。
でも、機械の如く扱われる事に嫌気がさして辞め、今の所に派遣されて来たとの事。
彼を見ていると、純粋無垢な子供そのもので全く邪悪とは無縁の存在を感じます。
自身で料理し、日本の漬物をこよなく愛し楽しそうに昼食を一緒に食べました。


ブラジルに生まれ、日本の古き良き文化で育った一人の若者(40前半ですが・・)に
日本人としての魂を揺さぶられた素晴らしい経験でした。
          by kasago family